資産無しのリタイア生活 in 福岡

~20代男が綴る「現代清貧論」~

第37記事 ★ モヤモヤの解明録 Part2で完結! 「普通の人でいいのに!(冬野梅子)」

主人公の受け身の生き方が招いた、

自分の人生でさえも他人に乗っ取られるという悲劇…

 

 

そう思った理由

主人公が仰る通り

 

・飲み屋で出会う、自分が理想とする人たちと自分を比較し、

 勝手に憧れるだけで自分は何も努力しない。

 

・職場で出会う、自分が理想としない人たちと自分を比較し、

 勝手に見下して自分のプライドを疑似的に保ち続ける。

 

・好きでもない男と付き合い、

 これが「幸せ」であり、「生活はそういうもん」だと妥協する。

 

→結局、自分の人生を自分の手で安定させることができないから、

 他人を利用する。それはすなはち、他人に依存する生き方。

 これまで他人軸で生きてきた人生のツケに苦しむ33歳の主人公でありました。

 

そうなった理由の考察

主人公が仰る通り

 

生まれた時に「主体性」を母親の胎内に忘れてきたような主人公。

受け身に徹した人生によって湿った心に、火が付くことはなかった。

 

他人を判断基準にして、妥協の選択を繰り返してきた主人公。

他人の軸で生きてきた結果、誇りのないファッション感覚の「好き」しか残らない。

 

仕事、趣味、恋愛、人間関係・・・

漫画内で行う主人公の全ての行動が、

「妥協、受け身、他人軸」という串で、

見事に貫かれています🍖

 

この漫画は映画「生きる」の現代版!?

創作物に意見するのは野暮ですが・・・

(そもそも読み切り作品なので今後の展開はないが・・・)

 

個人的には黒澤明監督の映画「生きる」みたいになってほしいです。

映画の主人公は死んだように生きている状態から、

死を宣告されたことによって人生に火が付き、

生ききることを成し遂げます。

 

この漫画の主人公も最後の場面で、

「もう・・・死にたい・・・」とボヤいていました。

その経験をこれまでの生き方を変える燃料にして、

生きながら死んでいる人生から脱却して欲しいなと思いました!

 

これから頑張れ!主人公!

 

こういう類がバズる時代?

読後にふと思い出したのは髭団の「Pretender」

2019年に流行した曲です。

 

なぜ思い出したのか理由を考えてみると、

「妥協」と「受け身」が共通点であるように思います。

曲に対する個人的な解釈は、

「好きな女性との関係に妥協する受け身の男性」

というものだったので。

 

個人的には歌詞の内容があまり好きではなかったので、

何回も聞いてはいないです。

でも、世間的には大ヒットしていたので驚きました。

同時に、こういうことに共感する人が多いんだなと思いました。

 

この漫画も流行った

「普通の人でいいのに!」はSNS上で話題になったことがきっかけで、

モーニング月例賞2020年5月期で奨励賞を受賞しています。

 

個人的に面白いなと思った感想文に、

この方の記事があります。

 

 ハッキリ言うと、単に「つまらない人間」にしか私には見えませんでした。そんな人物が、まさか「刺さる」「抉られる」と称される作品の主人公になりえるとは思いもしませんでした。私からすると、この主人公は全然イタくないです。何もしない人、何もしないでも生きていけた人、という感じで、高いプライドの中身もよくわからないし、だからイタくなりようもないのです。

 でも、もしかしたらこういう人は、今の世の中にはたくさんいるのかもしれません。バズったことは、その証左かもしれません。私には、恥もかかない(かけない)、ダサい努力もしない(できない)、何もしない(できない)主人公のプライドの肥大は、ただただ不毛で不全なだけな気がしてなりません。そんな気分が世の中を覆っていきつつあるのでしょうか。(赤字と下線は自筆)

 

「それ分かる!」=共感なので、

漫画の主人公のような経験や気持ちを持っている方は

少なくないのかなと、この方と同様に思いました。

 

おわりに:知ったうえでどうするかが重要

前記事にかこつけるとすれば、

昨今の消費社会は「商品の交換」という範囲を超えて、

「個人の人生」にまで及んできていると感じました。

 

「学歴、職業、恋愛、ブランド品」などが店先に並び、

「これを買えばあなたの人生は”幸せ”になるよ!」と

言わんばかりの表情で顔を利かせています。

 

その膨大な量を前にして消費者は半ば強制的に買い物かごを持たされ、

他人が選んでいく商品を尻目に見て一喜一憂しながら、

自分に合った商品を妥協的に選んで自らの人生を消費していく。

 

そんな巨大な消費社会について、

前回紹介した解説動画ではこう述べています。

 

消費社会がどうのこうの言ってるこの本自体も、

消費社会の神話形成に貢献している。

 

だけど個人的には、そうだとしても、

消費社会の存在を示していくことは大切だと思います。

 

消費社会が批判さえも包括するくらい強力だとしても、

声を上げることでそれに気付く人が現れるからです。

 

気付いてからが本当の勝負(人生)が始まると思います。

いのち短し、恋せよ、少女……

 

www.youtube.com

 

以上です。

ここまで読んで頂きどうもありがとうございました!

 

それでは、adieu!

 

関連:第36記事 ★ モヤモヤの解明録 Part1 「消費社会の神話と構造(ボードリヤール)」 - 資産無しのリタイア生活 in 福岡